お薬まめ知識
No.HP039
 
おくすり Q&A ● 妊娠と薬


 妊娠していますが、薬を服用してもかまいませんか?

 おかあさんが服用した薬が胎児に及ぼす影響は、母体の体質、投与時の胎児の大きさ、遺伝型などにより一定ではありません。妊娠時、体内では複雑な変化が起こっているので、母体は機能低下をきたしやすく、薬の副作用も普段より現れやすくなることがあります。
 
 このように、薬は直接あるいは二次的に影響をおよぼしますので十分な注意が必要です。特に妊娠初期〜3・4ヶ月までは薬の服用、使用に気をつけましょう。
 
 しかし妊娠期間中でも、糖尿病や心疾患など、それらを治療しておかなければ妊娠の継続が困難なときには、薬の服用が必要とされる場合もあります。また、ビタミン剤、鉄剤、カルシウム剤や妊娠時に特異的に起こりやすい異常や疾患に対する治療薬(例えば、つわりに対する薬、妊娠高血圧症候群に対する薬等)の服用は医師の指示に従ってください。

 妊娠中あるいは妊娠の可能性のある人が診察を受ける場合には、その旨を医師にお話してください。自分の判断で薬を買って飲むようなことは避けてください。


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