お薬まめ知識
No.HP004
 
薬の知識 薬の種類と使い方(4)


外用薬(3)


点鼻薬

 鼻づまりやアレルギーなどに使用します。
 点鼻薬の使い方には、鼻に滴下して使用する方法と噴霧して使用する方法があります。

滴下して使用する場合
まず鼻をかみ、頭を後ろに傾けるかあるいはあおむけになり、枕を肩の下に当てて頭がぐっと後ろに傾くようにします。
そして、容器の先端を約1cmほど鼻の中に入れ、1〜2滴薬液を落とします。
滴下後、すくなくとも数分間は、そのままの姿勢を保つようにしてください。
噴霧して使用する場合
まず鼻をかみ、頭を少し後ろに傾け、点鼻薬の容器の先端を軽く鼻の中に入れ、指ではさんで強く押すと薬液は霧状となり、噴霧されます。

 鼻の粘膜に容器が触れると、くしゃみが起きたり、薬液が汚染されることもありますから注意してください。使いすぎると、かえって症状が悪化することもあります。


うがい薬

 扁桃炎、咽頭炎、口内炎などの予防と治療、抜歯後の感染予防、口腔の消毒や洗浄などに使用します。
 うがい薬には、そのまま使用するものと薄めて(あるいは溶かして)使用するものがあります。薄める場合は、説明書に従ってその都度うがい液をつくり使用してください。
 多くは風邪の時に使われますが、その場合、1日5回はうがいをしましょう。1日1回ではあまり効果がありません。角度を変えてのどの隅々までお薬がいきわたるようにしましょう。特に外出後はうがいを心がけましょう。


トローチ

 口の中や、のどの粘膜に直接作用して、痛みやムズムズをやわらげてくれる薬です。
 飲み込んだり、かんだりしては効果がありません。口の中でゆっくり最後まで溶かして、しばらく水を飲まないようにしてください。


舌下錠

舌の下に入れて、自然に溶かします。口の中の粘膜からすばやく吸収されて効果を現します。間違って飲み込んでも心配ありませんが、効果が現れないこともあります。
 狭心症の発作を抑える薬、「ニトログリセリン」が代表的です。


注射薬

 薬の効果が最も早く現れます。
 薬の有効成分が内服では壊れやすい場合、または吸収されない場合、比較的大量の投与が必要な場合に使用します。


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