お薬まめ知識

No.HP001

 
 



薬の知識 薬の種類と使い方(1)



内服薬



錠剤、カプセル剤

 最も多く使われる薬の形です。
 薬には味の良くないものが多く、飲み易さや効果の点からもいろいろ工夫されています。

 1.裸錠
    溶け易く吸収されやすいように圧縮して形成
 2.糖衣錠
    飲みやすいように周りを砂糖でコーティング
 3.腸溶錠
    胃で溶けずに腸で溶けるように形成
 4.徐放錠
    効果を持続させるため徐々に溶ける工夫
 5.カプセルの材質
    ゼラチンカプセル−粉や顆粒を詰めている
    ソフトカプセル−液状の薬を詰めている

 などがあります。
 かみ砕いたり、カプセルをはずして服用すると薬の効果が期待できなくなることがありますので、特別な指示がない限りそのままの形で服用してください。


散剤、顆粒剤

 錠剤やカプセル剤より胃の中で早く溶けるため、効果が早く期待できます。
 顆粒剤は、苦いお薬をコーティングしたものや、口の中にくっついたり、残したりしないようになっており、細かい粒状にしてあります。


液剤・シロップ剤

 薬を水やシロップに溶かして服用しやすくしてあります。主成分が沈んでいることもありますので、軽く振ってから服用します。
 薬を汚染する原因となるため、びんに直接口をつけたりしないでください。


ドライシロップ

 散剤と似ています。主に、小児用の抗生物質に多くみられ、そのまま服用するか、あるいは、水に溶かして服用します。
 薬を飲む時は、多めの水(約コップ1杯)で飲んでください。
 少ない水で飲むと薬が溶けにくく、薬の効果が十分に現れないばかりか、薬が食道にくっついてその部分が刺激され、潰瘍ができることもあります。薬によってはお茶や牛乳で飲むと、薬の成分と化合し効果が少なくなるものもあります。
 また、吸湿性が大きいため、湿気の少ないところに保管しましょう。


漢方エキス剤

 漢方薬は症状にあった数種類の生薬を組み合わせて用いられます。小さくきざんだ生薬を煎じて飲むものもありますが、処方薬で広く使われているのは、煎じた液を乾燥させたエキス剤です。


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